Evernoteに溜まっていた過去の記事から興味深いもの10選

 ネット上をウロウロしていると、思わずこれは面白いという記事に巡りあう。以前はサイトごと保存したり、メモ帳に貼ったり色々面倒だったが、今はすべて範囲指定してEvernoteに保存できるので本当に便利だ。便利な反面、とりあえず保存しておいて後で読もうと思ってそのまますっかり忘れていた・・なんて事が多発するようになった。
今回ノートの整理をかねて、興味深いトピックを選んでみた。(日付はクリップ日)


1. 天敵「蒸し殺す」謎に迫る=脳のキノコ体で温度制御か

           ―ニホンミツバチで発見・東大 2012.3.15

 ニホンミツバチの巣に侵入した天敵のオオスズメバチに対し、働きバチが数百匹も群がって46~47度の熱を発生させて蒸し殺す際、脳のキノコ体と呼ばれる部分が正確な温度制御を担っている可能性があることが分かった。東京大と玉川大、金沢大の研究チームが15日、米科学誌プロス・ワンに発表した。ミツバチは巣の中も幼虫の成長に適した34度程度に保つことが知られ、温度制御の詳しい仕組みの解明が進むと期待される。熱で殺す行動は玉川大の小野正人教授らが1995年に発見した。羽根を動かす胸の筋肉を震わせ、オオスズメバチが耐えられない45度超の熱を発生させるが、温度が高くなり過ぎるとミツバチの方が参ってしまう。この仕組みを探るため、東京大大学院生の宇賀神篤さんらは、金沢大の木矢剛智特任助教らがセイヨウミツバチで発見した神経興奮の指標となる遺伝子に注目。オオスズメバチを針金の先に付けてニホンミツバチの巣に入れ、働きバチが群がった直後と30分後、1時間後に、この遺伝子が脳のどの部分で働いているかを調べたー  

 以前「昆虫 驚異の微小脳」という本を読んで、昆虫の脳が想像以上に高度な処理を行っている事を知ったが、DNAを後の世代につなげていくために取るあらゆる行動が、あのコンパクトな体の中で行われていることに、あらためて驚きを感じずにはいられない。脳もすごいが、ミツバチは1秒間に250回も羽を動かす(体長1mmくらいの昆虫に至っては1000回を超えるという) その筋肉の動きはほとんど超能力だ。擬態も非常に長い間の淘汰の末に獲得した形だと理屈では理解できても、枯れ葉そっくりの昆虫などを見ると、葉の破れ具合まで完璧に似せるあの技には驚きしかない。生命は不思議に満ちている。


2. 青森で出土、世界最古の弦楽器か 3千年前、縄文の木製品   2012.4.29

 青森県八戸市の是川中居遺跡で出土した紀元前1000年ごろ(縄文時代晩期)の木製品(是川縄文館提供)青森県八戸市にある紀元前1000年ごろ(縄文時代晩期)の是川中居遺跡から出土した木製品が、現存する世界最古の弦楽器の可能性があることが、弘前学院大(青森県弘前市)の鈴木克彦講師(考古学)らの研究で28日までに分かった。鈴木講師は、弥生時代の登呂遺跡(静岡市)などから出土した原始的な琴と似ていることから「縄文琴」と命名し「日本の琴の原型ではないか」と話している。
 木製品は長さ約55センチ、幅約5センチ、厚さ約1センチの細長いへら型。上部に四角い突起、下部に直径約1ミリの穴や刻みがあるのが特徴。杉かヒバのような材質でできている。

 

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 縦に長い形が弦楽器「トンコリ」を彷彿とさせる。トンコリはオホーツク人や北海道のアイヌの人々が奏でる伝統的な弦楽器で、今もその歴史を後世に伝えるために色々な人が演奏活動をしている。

 

KAMUY KOR NUPURPE

KAMUY KOR NUPURPE

 

  東北地方(北関東の一部)までかつてはアイヌ人の居住地域だった事を考えると、デザイン的にもほとんど同じに見えるし、かなり近縁かもしれない。縄文時代のイメージも随分変わった。かつてはほとんど原始人のようなイメージだったが、三内丸山遺跡など近年の発掘で、かつてのような山に分け入ってただ狩猟に明け暮れている人々というイメージはなくなっている。そもそも縄文時代と一口に言っても、一万五千年前から二千数百年前までと、その間1万年数千年間もあるのだから、その生活様式にも相当な変化はあったのだろう。植物栽培や焼畑農耕をし、大きな集落を作ってすでに文明と呼べるような暮らしを営んでいた証拠も数々出てきている彼らだが、装飾が施された弦楽器を演奏するほどに文明化していたと思うと嬉しくなる。どんな音楽を楽しんでいたのだろう。

 

3.  大昔の肖像画が自分そっくり   2012.11.24

 よく「世の中には自分にそっくりな人が3人いる」と言われるが、米国の大学生は先日、美術館へ恋人と一緒に出かけた際に、彼女から「そっくり」と指摘されるほど似ている16世紀の肖像画に出会った。半信半疑の彼をよそに、彼女がソーシャルサイト上に絵と並ぶ彼の写真を投稿すると、多くのユーザーも納得。“肖像画の生き写し”として、彼はいま、注目を集めているそうだ。米放送局ABCや米紙ニューヨーク・デイリーニュースなどによると、この男性はニュージャージー州ブルームズベリーに住む20歳の大学生マックス・ガルッポさん。11月11日の日曜日、彼は恋人のニッキー・カーティスさんを連れ、隣のペンシルバニア州にあるフィラデルフィア美術館へ出かけた。そして、展示されている絵を熱心に見て回る彼を追い掛ける彼女は、ある作品の前にやって来たとき、思わず声を掛けたという。「いま、この絵見た? あなたみたいじゃない?」と話しかけた。彼女が足を止めたのは、1562年にイタリアで制作された貴族の肖像画。
他人から見れば、顔の作りや髪形、ひげの生やし方まで同じで、確かにそっくりに見える。しかし当の本人は「最初は多少似てるかな、くらいの感じだった」というから、それほどそっくりだと自分では思ってなかったようだ。一方、激似ぶりを面白がったカーティスさんは、絵の前に立たせた彼の写真を撮影して、ソーシャルサイト「reddit」へ投稿。すると「彼は400歳に見えない」「何を食べて長生きしてるのか、彼に聞いてくれ」など、彼女の意見に納得する多くの書き込みが寄せられ、ガルッポさんは注目の存在となった。11月15日にはABCの情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演し、redditのユーザーから寄せられた要望を参考に、肖像画に似せた衣装を着て話題の絵の前に立ち、インタビューに応じている。名前からも分かるように、実は父方のルーツがイタリアのフィレンツェにあり、しかも肖像画が描かれたとされる場所からは「10マイル(約16キロ)もない」そう。そのためガルッポさんは、絵の人物は「もしかしたら祖先じゃないか」(米放送局ABC系列WPVI-TVより)とも考えているという。周囲で話題になったことで、“自分そっくりの肖像画”に興味を持ち始めた様子のガルッポさん。今後、絵に関する歴史的背景を探ると共に、自分と関係がある人物なのか、家系に関しても「調べてみるかも」と話している。


 これは楽しい話題だ。写実的に描かれた肖像画なら、今の写真と変わらないのでかなり似ていたということだろう。デフォルメの強い日本の過去の肖像画では、こういうハプニングは起こらないかもしれない。幕末から明治初期あたりの写真なら結構残っているので、自分のそっくりさんを探すというのも楽しいだろうと思う。昔自分に似た人がいたと思うだけで、なんだかご先祖様が愛おしくなる。彼らも必死にその時代を生きていた。この国の歴史を作りあげた一人として、間違いなくそこに立っていた。そう考えるだけで、なんとも不思議な気分になる。

 

4.  サルも身勝手嫌悪 人と類似 協力的社会の端緒か 京大など確認                    感情的評価能力を調べる実験    2013.3.28
 
 南米アマゾン川流域の森林などに住むフサオマキザルが、第三者間のやりとりを見て身勝手な側を避けるように行動することを、京都大文学研究科の藤田和生教授や英国スターリング大などの研究グループが実験で確かめた。人の嫌悪感情と似ており、協力的な社会の進化を考える上で重要な知見になるという。フサオマキザルは石でヤシの実を割るなど道具を用いるだけでなく、食べ物を分け合うなど協力的な行動をする。
 実験は、演技者2人で、容器から玩具を取り出すのを助けたり(協力的)、助けを拒否したり(非協力)、ボールを交換したり(公平)、自分だけボールの受け渡しを拒否する(不公平)などの演技をした後、2人が同時に食べ物を差し出して、どちらからもらうかを調べた。7頭の平均で、協力があった場合に助けた人を選ぶのはほぼ半数だが、協力を拒否した人を選んだのは44%などと、身勝手な人を嫌う傾向を示した。藤田教授は「サルはどちらから食べ物を受け取っても不利益がないため、理性的というより感情的評価が働いている。子どもの発達段階で見られる嫌悪と似ている」と話す。
 
 集団で社会を作る猿の仲間は、協力しあえない奴を嫌うということか。独善的な行動をする者はもう猿の段階で拒絶されてしまうということだ。社会の構成員はその中でどういう態度を取るべきかという暗黙の枠組みがあって、そこからはみ出すと嫌悪されてしまう。生理的な嫌悪は論理ではどうにもならない。この記事は自分の行動を省みるいいきっかけになった。

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大牟田市動物園 フサオマキザル  http://www.omutazoo.org/animal1.php?n=7

 

 5.  研究史上最大のウイルス発見=遺伝子2500個、チリ沖で新種―細菌並み・仏大学
                                                                                                     2013.7.19
 南米チリ中部の浅い海底の堆積物からアメーバ類に寄生するウイルスを採取し、全遺伝情報(ゲノム)を解読したところ、DNAが約250万塩基対、たんぱく質を作る遺伝子が約2550個もあることが分かった。フランスのエクス・マルセイユ大などのチームが新属新種に分類して「パンドラウイルス・サリヌス」と命名。研究史上最大の巨大ウイルスとして19日付の米科学誌サイエンスに発表した。ウイルスは自ら増殖できず、細胞の形を成していないので生物ではないとの見方もある。しかし、このウイルスは長さが1000分の1ミリ、幅が1万分の5ミリと小さめの細菌並みで、光学顕微鏡で観察できる大きさ。ウイルスの既成概念に当てはまらず、微生物の分類の見直しにつながるかもしれないという。巨大ウイルス探しは、2003年に発表された「ミミウイルス」の発見から盛んとなった。当初は細菌に間違えられたミミウイルスは、直径が1万分の7ミリで遺伝子が約1000個あった。エクス・マルセイユ大チームが11年に発表した「メガウイルス・キレンシス」はDNAが126万塩基対、遺伝子が1120個で、これまで最大とされてきたが、パンドラウイルスは大幅に上回った。今回発表された論文では、オーストラリア・メルボルン近郊の池からも新たな巨大ウイルスが見つかったことが報告され「パンドラウイルス・デュルキス」と名付けられた。大きさはサリヌスと同程度で、DNAは約190万塩基対、遺伝子は約1500個だった。遺伝子の9割超が未知のタイプで、働きが分からないものが多いという。 

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ウイルスというと細菌の1000分の1くらいと漠然と思っていたので、ほとんど細菌並の大きさというのは驚きだった。変な例えだが、体高250mの猫が発見されたくらいのインパクトだろうか。しかしビビリの私は、遺伝子の9割が未知で働きがわからないようなものを扱うのは慎重にしてほしいなと思ってしまう。とんでもないパンドラの箱だという可能性もある。

 

6. おかずにキリン、フラミンゴ=古代ローマ・ポンペイ―米大研究 2014.1.9

 紀元79年、火山の噴火で埋もれた古代ローマの都市ポンペイの人々が、キリンや、桃色の翼のフラミンゴを食べていたことが分かった。米シンシナティ大(オハイオ州)の研究チームが、ポンペイ遺跡の飲食店約20店が集まる一角で、当時の下水やトイレ、汚水槽、ごみ捨て場を10年にわたり調査した。その結果、穀物や果物、豆、魚、卵、オリーブなどの木の実を食べていたことを確認。インドネシア産の香辛料、スペイン産の魚を塩漬けにしたものや、地元産ではない貝やウニも食べていた。


 アフリカでは増えすぎたキリンの頭数調整の為にキリンの肉を食べる所はあるようだが(ブタの生ハムのような味らしい)、古代ローマ人のように好んで食べているわけではなさそうだ。フラミンゴもあの美しい群れを鑑賞した後に、お肉をいただくという気分にはあまりならないが、ローマ人は普通に食べていたのだろうか。しかし両方共捕まえるのはかなり難しい気がする。車や銃がある現代とは違ってせいぜい槍か矢で、追うにも人の足だろう(狩猟にもチャリオットを使っていたのだろうか)特に飛ばれたらどうにもならないフラミンゴは希少価値が高かったのかもしれない
 

7. 中学生からイグサ「臭い」の声 日本の畳文化は消滅してしまうのか… 2014.5.18


 畳の和室が減っている。千数百年の歴史を持つ日本の「畳文化」が危機に直面している。イグサで作る畳の表面部分「畳表(たたみおもて)」の国内需要量はここ20年で3分の1に減り、住宅から急速に「和室」が姿を消している。背景には若い世代の畳離れやフローリング主体のマンションが増えるなど住環境の変化がある。
「年をとったり、亡くなったりして廃業しました。後継者はいませんし…」
京都市南区で畳店を営む中野政夫さん(73)は畳表を手入れする作業を続けながら嘆く。周辺にあった畳店は相次いで閉じ、50年以上続けている3代目の中野さん自身も後継者がいない。さらにショックなことがあった。マンションで畳を運んでいたとき、その場にいた女子中学生がイグサの香りに「臭い」と言ったのだ。時代の変化を感じたという。熊本県い業生産販売振興協会の調査によると、国内の畳表需要量は平成5年は4500万枚だったが、24年には1490万枚にまで減少した。一方、主産県(福岡、熊本県)の畳表生産量(農林水産省統計)は16年産で780万枚だったが、19年産で500万枚を切り、25年産は9年前の半分以下となる343万枚だった。畳表は12年に輸入量が国内生産量を上回るようになり、現在は中国などに約8割を頼っているのだが、それも10年ほど前からは減少傾向で、日本人の“畳離れ”が顕著という。
また、国内のい生産農家も16年は1260戸だったのが、25年には約半分の622戸にまで減少。同振興会によると、畳店数もここ10年間で半分程度に減ったとみられるという。「以前はマンションでも1室くらいは和室があったが、今はすべてフローリング(木質系素材の床)の部屋になってきた。ここまで需要が落ち込んだことを、業界の私たちは大きく危惧しています」全国畳産業振興会(京都市南区)の神邉こう一(かんべ・こういち)会長(77)はそう話す。日本家屋が多く残る地方や寺院が多い京都市などはまだ落ち込みは少ないが、マンションなどが多い都市圏の減少は著しいという。

  生活様式の変化と言ってしまえばそれまでだが、畳が実家の思い出と強く結びついている世代としては寂しいかぎりだ。特にあの香りにやすらぎを感じていた人間としては、くさいという若者の感想は衝撃だ。経験のないニオイだろうから、違和感があったのだろうが、香ばしい感じはしないものか・・・。マンションに一室畳の部屋が付いていたというのは、親との同居の可能性が考慮されていたからだろう。もはや親と同居するという生活形態も遥か過去の話となった。畳に馴染みのない世代が親になれば、もう子供にとっては完全に歴史上の敷物でしかない。彼らのとって畳はお寺など、ある種厳粛な日本の古い建造物の一部であり、寝っ転がって天井を見上げながら匂いを嗅ぐという体験とはおよそ結びつかないだろう。やはり寂しい話題だ。

 

 8. 宇宙では睡眠不足に悩む 宇宙飛行士7割が睡眠薬服用   2014.8.16

 宇宙飛行士の多くは宇宙滞在中に睡眠不足に悩まされていることが、米ハーバード大などの研究チームの調査でわかった。不眠には無重力状態が関係しているとみられる。人類が月や火星に行く場合に備え、不眠の健康影響への対策が欠かせないとチームは指摘する。米スペースシャトルと国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙に滞在した飛行士計85人に、打ち上げ前から帰還後まで睡眠と寝起きの様子を日記につけてもらい、
宇宙では腕にまいた専用装置で起床と睡眠のリズムを測った。地上でのべ約4千泊分、宇宙で約4300泊分のデータを集めて分析した。その結果、宇宙での平均睡眠時間はシャトルで5・96時間、ISSで6・09時間だった。米航空宇宙局(NASA)は
8時間半の睡眠を確保するようスケジュールを管理しているが、実際には7時間以上眠れたのはシャトルが滞在日数全体の12%、ISSが24%にとどまった。一方、地球帰還後に自宅で眠った場合は42%と50%だった。また、宇宙滞在中に睡眠薬を服用したことがある飛行士は、ISSで75%、シャトルで78%にのぼっていた。睡眠薬を使うと緊急事態に適切に作業できなくなるおそれがあるといい、研究チームは「睡眠不足は広がる傾向がある。より適切な対策が必要だ」と指摘する。研究成果は専門誌「ランセット・ニューロロジー」で発表された。

 

 心身共に完璧に健常であることが絶対条件のような宇宙飛行士だが、無重力状態には勝てないようだ。絶対外に出られない狭い空間で、長期間常に神経を使う仕事をし続けるだけで、私などとても耐えられないと思うが、その上まともに睡眠を取ることもできないとなると、どうにかなってしまいそうだ。閉鎖空間でのストレスもかなり影響しているのではないだろうか。私も以前不眠に悩まされ、数回だけ睡眠薬のお世話になったことがあるが、あれは強力であっという間に脱力して入眠してしまうので、確かに緊急時はちょっと怖いかなと思う。あまり睡眠を取らなくても平気なタイプの人は多少は楽なんだろうか。

 

9. 「アイスマン」がピロリ菌に感染していた 5300年前の中年男性ミイラ                   胃潰瘍かは不明          2016.1.8

 イタリア・オーストリア国境のアルプス氷河で発見された約5300年前の中年男性ミイラ「アイスマン」が慢性胃炎や胃潰瘍などの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌に感染していたことが分かりました。イタリアのボルツァーノ欧州アカデミーなどの国際研究チームが胃からDNAを採取、解析して発見し、8日付の米科学誌サイエンスに発表。実際に胃潰瘍などを患っていたかは胃の粘膜の保存状態が悪く不明です。アイスマンは1991年に発見されて以来、新石器時代から青銅器時代の人類を解明する貴重な手掛かりとして解剖や全遺伝情報(ゲノム)解読が行われてきました。40代半ばで血液型はO型、茶色い目で、左肩を矢で射られた上、顔をおのなどで殴られて殺害されたことが分かっています。ピロリ菌は親から子にうつるため、菌の系統を調べると人類集団の移動や分布を探ることができるそうです。アイスマンのピロリ菌はアジア系に近く、現代の欧州人と違っていました。現代の欧州人のピロリ菌はアジア系とアフリカ系が交雑していて、祖先の一部であるアフリカの集団が欧州に移動してきたのは従来の推定より遅い数千年前の可能性があるといいます。 

 

 これは昨日報じられたニュース。ブログを書きながらヤフートップを見ていたら目に飛び込んできた。同じアジア系のお仲間であるおじさんが胃をしくしくさせていたと思うと、なんとも言えない親近感がわく。以前テレビの特集でやっていたが、この男性、何かトラブルを起こしたか、濡れ衣か、単に敵対関係だったのかそれはわからないが、山の高いほうに逃げたが逃げきれず、追っ手に殺されてしまったのだ。まさか5300年後の未来人に分析される運命が待っていようとは思いもよらないことだったろう。
 5300年というのは想像もできないほどの時間の経過だ。今から5300年後、西暦がまだ使われていれば西暦7316年・・・100年前の1916年1月、第一次世界大戦で、ドイツの飛行船ツェッペリンがパリを初めて空爆している。たった100年で、のんびり爆弾を落としていた飛行船は、超高性能多用途ステルス戦闘機F-35に変化している。5300年後など、想像のしようもない。
 しかし、このアイスマンが生きていた5300年前の時代から、想像もつかない未来である今から5300年後の7316年までの期間は、たったの1万年程度の話だ。私達のご先祖様がアフリカを出たのが約150000年前と言われている。人類全体というタームで考えれば7000000年という時間の流れの先っぽの10000年に過ぎないのだ。

 未来の事を考えていたら、この本を思い出した。

黙示録3174年 (創元SF文庫)

黙示録3174年 (創元SF文庫)

 

 

 

10.  地球型惑星、銀河系に100億個存在か=米研究  2013.11.5

 11月4日、天の川銀河にある太陽に似た恒星のうち、水が存在し得る地球型惑星を持つ可能性のある星が約20%に上るとの研究結果が明らかに。 太陽系が属する天の川銀河にある太陽に似た恒星のうち、水が存在し得る地球型惑星を持つ可能性のある星が約20%に上るとの研究結果を、米カリフォルニア大学バークレー校の大学院生らによる研究チームが4日発表した。米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡の観測データから得られた分析結果によると、生命が存在する可能性のある惑星が天の川銀河内に約100億個存在することになり、より数の多い赤色矮星を含めると、その数はさらに増えるという。研究チームは約3年にわたってデータ解析を行い、その結果、銀河系内の太陽に似た恒星約500億個の22%が、水の存在に適した地球に近いサイズの惑星を持つ可能性があることが分かった。


   私達の銀河の中だけで地球型の惑星が10000000000個もあるかもしれないという衝撃的なニュースだ。前のニュースでも触れたが、人類のように脳を発達させた生物が、狩猟で糧を得る生活から、スマホのような超小型高性能コンピューター端末を持つに至るまでたかだか1万年だ。わが地球の生命の歴史は三十数億年だが、例えばその百億の地球型惑星のうちいくつかは、生命の歴史が私達より数億年早いかもしれない。その時間は今の私達の科学文明より遥かに進んだテクノロジーを持った生命体を誕生させるに十分な長さだ。もしかしたら、もうどこかの星から異星人が来て、日本人に化けて近所で買い物をしているかもしれない(目的はよくわからないが笑)


10本ほど拾ってみたが、まだまだ自分が知らない事がこの世には満ち溢れているなあと実感する。今年もまた新たに驚くような発見が待っているに違いない。しかし新年早々、ニュースは世界中のいがみ合いの話ばかりで本当にうんざりだ。

一つでも多く、心躍るような話題をクリップしたいものだ。