なんとなく辿り着いた、世界のなんでもない場所 10箇所。

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今やすっかり普通になったストリートビュー。まずは自分の家の周りを探索し、日本の名所、世界の名所など一通りめぐった後に、とんでもなく遠くにある、なんてことのない普通の場所をうろうろしたくなった。恐らく一生行くことのない場所には一体どんな人が住んでいるのか、そこの風景を見ているだけで楽しくなってくる。今回は、なんとなく辿り着いた「世界のなんでもない場所」をご紹介する。別に順位があるわけでもないし、世界遺産があるわけでもない。ふらりと立ち寄った街で、ぼーっと突っ立って周りを見回してみる。そんな感じだ。

 

    南アフリカ 西ケープ州 ブレンダスドルプ

ケープタウンから南東に150kmほどの場所。おなじみのスパーのお店があって、親しみを感じる。背の低い小奇麗な家が立ち並ぶ。似たようなデザインなのは、建売住宅だからだろうか。南アというと、ヨハネスブルグが思い浮かぶが、ここは治安がとても良さそうに見える。

 

 

 

     スペイン カンタブリア県 サン・ペラヨ サン・ペラヨ通り

ビルバオの西南40キロあたりにある小さな村。こんなに狭い通りにも名前が付いている。日本式で言うと、字◯◯通り~という感じだろうか。石積みの塀がいい雰囲気だ。洗濯物も妙に絵になる。背の低い木戸から中に入ってみたくなる。

 

 

 

     ロシア ブリャンスク州 スタロドゥブ ウリツコヴォ通り

ベラルーシとの国境に近い A-240号という幹線道路から南に20キロほど入った小さな街。これは団地だろうか。色々な通りを周ってみたが、これといって特徴のない、「ソ連」の田舎といった感じだ。モスクワから200km くらいなので、国土の広いロシアでは、首都近郊という感じなのだろうか。

 

 

 

     ルーマニア ドルジュ県 クラヨバ グルレシュティ通り

ブカレストの西150km あたりにある街。面白い模様の壁と、四角い電柱。他に何かあるわけでもないが、なんとなく気になった。

 

 

 

     クレタ島 レシムノン県 レシムノン

ミノア文明の有名な遺跡クノッソス宮殿のあるイラクリオンから西に60kmほど行った所にある。全体に観光地臭がする。その割に壁の落書きを消す様子もないが。クレタ島に来たのにあえてクノッソス宮殿には行かずに、レシムノンで佇む。

 

 

 

     ブータン サルパン県 ゲレフーの町外れ

インドとの国境に近い街。この階段のついた建物はなんだろう。手前のくぼみの面積のわりにフェンスがしっかりとしたプールのようなものも気になる。

 

 

 

     メキシコ ソノラ州 ウレス ドクトール・ラウル・ラテン通り

メキシコ北西部にある、大半をソノラ砂漠が占めるというソノラ州にある小さな町ウレス。国名以外すべて初耳の場所に立つ。メキシコというと、常にアメリカ行きを考えている貧乏な国という勝手な印象があるが、こんなたいした産業もなさそうな名もない町にも結構広そうな家があって、ひとくくりにはできないのかなと思ったりする。

 

 

 

     カナダ キナイペニンシュラ郡 ホーマー バナンザアベニュー

ウィキによると、2005年の国勢調査では人口5364人。わんこはとりあえず一匹確認。「道の終点」という愛称がある通り、アラスカ湾に面した、半島の先っぽにある。北海道の天塩町(てしおちょう)の姉妹都市。

 

 

 

     モンゴル ウランバートル市 バガヌール

ウランバートルから東へ100kmほど行った場所。低い塀に囲まれる中に、木造の家があったりゲルがあったりする。定住した元遊牧民の居住地なのだろうか。人口は2008年時点で25877人。日本のODAで炭鉱の開発が進められているらしい。

 

 

 

     インドネシア 中部ジャワ州 チラチャプ

洋品店の店先につくりたての何かを売るのかガラスケース付きの張り出し部分、右側はインドネシアのたばこGUDANG GARAMの大きなポスターが日除けのように飾ってある。奥はタバコや雑貨を置いてあるのだろうか。平日の昼間の静かな空気が流れる。

 

ふらっと世界の色々な場所に佇んでみた。まだ入り込めない場所も結構ある。どこでも覗けてしまうのはいかがなものかという意見もあるが、プライバシーの侵害には気をつけるので、バーチャルトリップを楽しむのは許してほしい。VR技術の発達で、もうすぐ本当に街を散策しているような疑似体験も可能になるだろう。まあ現地に行くことができればそれにこしたことはないが、こんなお手軽な世界旅行もいい。